メニュー

トピックス

JPRSの藤原和典がTTCから「情報通信技術賞 TTC会長表彰」を受賞

2024/05/31

このたび、JPRSの藤原和典が一般社団法人情報通信技術委員会(以下、TTC)から2024年度情報通信技術賞 TTC会長表彰を受賞しました。

TTCは、国内の情報通信ネットワークに関する標準化を扱う標準化団体(SDO)の一つです。TTCでは情報通信ネットワークに係る標準の作成とその普及を図ることを目的として、その目的に沿う事業の遂行に多大な貢献を行った人々に対し、その功績をたたえるため、毎年表彰を行っています。

今回の藤原への表彰は、「インターネットのドメインネームシステムの標準化にかかわる功績」が認められたものとなります。

藤原は2002年から、ドメインネームシステム(DNS)に関連するさまざまな標準化活動に取り組んできました。その活動にはDNSSECの仕組みを使って名前解決の効率を向上させる手法を記述した「RFC 8198:"Aggressive use of DNSSEC-validated Cache"」や、DNSで使われる用語を一つの文書にまとめ、その定義を示した「RFC 9499:"DNS Terminology"」など、重要なRFCが含まれており、グローバルな標準化活動において、長く継続的な先導と貢献を行ってきました。

また、藤原は電子メールアドレスの国際化(EAI)に関連する4本のRFCの著者・共著者ともなっており、これらは主要なメールサービスに実装され、英語圏以外におけるインターネットの利用促進に大きく貢献しました。

標準化活動に加え、藤原は2010年からはDNSトラフィックの解析に取り組み、IEEE COMPSACなどにおける研究発表や論文掲載により学術面でも国内外に貢献してきた他、2018年8月からICANN RSSAC Caucusのメンバーとして、DNS研究者・技術者としての専門知識を活かす形で、ルートDNSサーバーの安定運用につながる各種活動を積極的に進めました。

2022年1月には、その高いレベルの関与と多大な貢献が認められ、ICANNの「RSSAC Caucus Member Recognition」の初回受彰者の一人となりました。

JPRSは、今後もネットワークの基盤を支える企業として、グローバルなインターネットコミュニティへの貢献を続けていきます。

[藤原が著者・共著者となったRFC]


参考URL

  1. 2024年度情報通信技術賞、感謝状受賞者の決定(TTC)
    https://www.ttc.or.jp/topics/20240530
  2. JPRSの技術者が著者となったRFC(RFC 9499:"DNS Terminology")が発行
    https://jprs.co.jp/topics/2024/240322.html
  3. JPRSの技術者が著者となった、現状における最良の慣行(Best Current Practice)RFCが発行
    https://jprs.co.jp/topics/2019/190104.html
  4. JPRSの技術者が著者となった標準化過程(Standards Track)RFCが発行
    https://jprs.co.jp/topics/2017/170726.html
  5. JPRSの技術者が著者となったRFCが発行
    https://jprs.co.jp/topics/2015/151216.html
  6. JPRSの技術者が著者となった標準化過程(Standards Track)RFCが発行
    https://jprs.co.jp/topics/2013/130314_2.html
  7. JPRSの技術者が著者となった標準化過程(Standards Track)RFCが発行
    https://jprs.co.jp/topics/2011/110315.html
  8. JPRSの技術者が著者となったRFCが発行
    https://jprs.co.jp/topics/2010/100414.html
  9. JPRSの技術者が著者となったRFCが発行
    https://jprs.co.jp/topics/2009/090304.html

PAGE TOP