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プレスリリース

2002年4月1日発表

報道関係者各位

JPドメイン名登録管理業務がJPNICからJPRSに移管

- 本日(4月1日)よりJPRSがJPドメイン名の登録管理・運用を実施 -


株式会社日本レジストリサービス(略称JPRS、住所:東京都千代田区、代表取締役社長 東田幸樹)は、本日(2002年4月1日)より、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(略称JPNIC、住所:東京都千代田区、理事長 村井純)に代わり、JPドメイン名の登録管理業務を行うこととなりました。

本日の業務移管は、本年1月31日のJPRSとJPNICとの「JPドメイン名登録管理業務移管契約」締結、および2月27日のJPRSとICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers、住所:米国カリフォルニア州マリナデルレイ、President & CEO:Stuart Lynn)との「ccTLDスポンサ契約(.jp)」(*1)締結により、JPRSが.JPの管理責任を持つ組織として正式に認められたことに基くものです。なお、JPドメイン名紛争処理方針と当該手続規則の制定および紛争処理機関認定業務は、JPNICにより引き続き実施されます。

移管実施に伴い、トップレベルドメインの一元管理を行っているIANA(The Internet Assigned Numbers Authority)のccTLDデータベース(*2)においても、本日4月1日(米国西海岸時間)より、.JPの管理組織がJPRSであるという情報が公開されることになります。

本日の移管実施について、JPRS代表取締役社長の東田幸樹は以下のように述べています。
「本日、JPドメイン名登録管理業務をJPNICから移管できたことは、日本のインターネットコミュニティの皆様のご理解、ご協力があったからこそと感謝いたしております。JPRSは、本日の移管実施以降、これまで以上に気を引き締め、JPドメイン名の世界に誇る歴史と実績を大切にしつつ、さらに発展させるべく、JPドメイン名の登録管理業務とドメインネームシステム(DNS)の安定的な運用を行ってまいります。また、民間企業の柔軟性と機動力を活かし、より一層のサービスの向上をめざしてまいります。」

参考資料

■移管実施の経緯
2002年3月31日まで、JPドメイン名の登録管理業務は、ICANNからJPNIC理事長の村井純氏への委任のもとJPNICが遂行してきました。JPRSは、2000年12月22日のJPNIC第11回総会の決議(*3)に基づき、JPNICからJPドメイン名登録管理業務の移管を受ける会社として、同年12月26日に設立されました。以来、JPRSとJPNICは、日本のインターネットコミュニティに資することを基本姿勢として、具体的な移管条件、移管方法の検討を続けてきました。その過程においては、説明会やJPNICによるご意見募集等を通じて、広く一般からのご意見もいただき、検討を深めています。(この結果は、JPRSとJPNICが2001年11月9日に結んだ「JPドメイン名登録管理業務の移管に関する覚書」(*4)に反映されています。)また、これらと並行して、2001年2月からはJPNICからの業務委託・代行という形態で、JPRSがJPドメイン名登録管理運用業務を行い、実績を積んできました。その後、2002年1月31日にJPRSとJPNICとの「JPドメイン名登録管理業務移管契約」の締結、同年2月27日のJPRSとICANNとの「ccTLDスポンサ契約(.jp)」締結により、本日のJPドメイン名登録管理業務の移管実施となりました。

■ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)
ICANNは、1998年秋に創設された、米国にある民間の非営利法人です。その主な役割は、ドメイン名、IPアドレス、プロトコル、ルートサーバなどのインターネットの基盤となる資源に関する技術的調整を、民間主導でグローバルに実施することです。

■IANA(The Internet Assigned Numbers Authority)
グローバルにトップレベルドメイン、IPアドレス、プロトコル番号などの割り当てを行う機能のことで、従来は南カリフォルニア大学情報科学研究所が担っていましたが、ICANNの誕生により、現在はICANNの一部がIANAの機能を果たしています。

■IANA ccTLD データベース(country code Top Level Domain Data Base)
IANAが国や地域ごとに割り当てているccTLD(カントリーコード・トップレベル・ドメイン)の委任先の一覧(データベース)です。

■ccTLDスポンサ契約(.JP)
ICANNとccTLDスポンサ組織(JPRS)の責務、およびJPNICや政府の役割を明確にする事を内容とする契約です。本契約の締結によって、ルートサーバの安定的運用などのICANNの責任とJPのネームサーバを安定的に運用するJPRSの責任、このメカニズムが適切に稼動していることを確認するJPNICと政府の役割が明確になりました。

■ JPRS(株式会社日本レジストリサービス)
JPドメイン名の登録・管理、およびドメインネームシステムの運用を行う会社として2000年12月26日に設立。JPRSはネットワークの基盤を支える企業として、インターネットの発展に寄与し、人と社会の豊かな未来を築くことに貢献することを企業理念として活動しています。

■ 参考URL
(*1)ccTLDスポンサ契約(.jp)
http://www.icann.org/cctlds/jp/
ccTLDスポンサ契約(案)
参考訳 http://jprs.co.jp/topics/redelegation/sponsorship.html
(*2) IANA ccTLD Data Base
http://www.iana.org/cctld/cctld-whois.htm
(*3) JPNIC第11回総会の決議
http://www.nic.ad.jp/ja/materials/general-meeting/20001211/minutes.html
(*4) JPドメイン名登録管理業務の移管に関する覚書
http://www.nic.ad.jp/ja/dom/new-org/20011116-MOU.html

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社日本レジストリサービス(JPRS) 企画室
e-mail: press@jprs.jp
URL: http://jprs.jp/

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