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A Technical Community Coalition for Multistakeholderism(TCCM)が発足しました
2024年6月5日、JPRSがその一員として活動してきた技術コミュニティの有志が、A Technical Community Coalition for Multistakeholderism(TCCM)の発足を発表しました。TCCMは、インターネットの中核となるインフラとサービスを日常的に運用、提供している技術コミュニティのメンバーからなる連合です。
2024年から2025年にかけ、国連を中心としたグローバル・デジタル・コンパクト(GDC)の策定や、インターネットガバナンスフォーラム(IGF)を含む世界情報社会サミット(WSIS)の成果のレビューなど、インターネットの運用や利用の根幹に関わる未来を形作るための取り組みが予定されています。こうした活動においては、重要な役割を果たす技術コミュニティが他のステークホルダーと共にその議論に十分に参加し、適切な意思決定がなされるように貢献していく必要があります。
この動きを見据え、この数カ月の間にJPRSを含む、志を同じくする世界のccTLD運用組織が中心となり、関連する活動を開始しました。特記すべき活動として、2024年9月に予定されている国連の未来サミットで採択される予定のGDCに関する、初期草案の相談段階における意見発信が挙げられます。また、2024年4月に開催されたNETmundial+10では、インターネットの運用に直接関わらない技術コミュニティのメンバーとも意見交換を図りつつ、マルチステークホルダープロセスにおけるあるべき姿に関する見解を発信しました。
今回の発表には、これまでの活動に参加し趣意の策定に関わったJPRSを含む14の組織がTCCMの発足時参加者として名を連ねており、今後、その趣意に賛同する更なる組織の参加が期待されています。
JPRSは、TCCMとしての活動も活かしつつ、今後も、ネットワークの基盤を支える企業として、インターネットの発展に寄与し、人と社会の豊かな未来を築くことに貢献していきます。
参考URL
- JPRSが国連グローバル・デジタル・コンパクトの第1版に対する共同声明を技術コミュニティメンバーと発表
https://jprs.co.jp/topics/2024/240524.html - A technical community coalition for multistakeholderism (TCCM)
https://jprs.co.jp/topics/2024/240607/2024-06-05_TCCM_Statement_of_Purpose.pdf - GDC
https://www.un.org/techenvoy/global-digital-compact - IGF
https://intgovforum.org/en - WSIS
https://sustainabledevelopment.un.org/index.php?page=view&type=30022&nr=102&menu=3170 - Summit of the Future(国連)
https://www.un.org/en/summit-of-the-future - 未来サミット:それは何をもたらすのか(国連広報センター)
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/49013/ - NETmundial
https://netmundial.br/