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JPRSが国連グローバル・デジタル・コンパクトの第1版に対する共同声明を技術コミュニティメンバーと発表
JPRSは、国連が進めている「グローバル・デジタル・コンパクト(GDC[*1])」の議論プロセスの中で2024年5月21日に開催されたステークホルダーセッションにおいて、第1版(GDC Rev.1)[*2]に対する声明を、ccTLDレジストリを中心とする世界の技術コミュニティメンバーと共同で発表しました。
- Global Digital Compactの略称。
デジタル社会のガバナンスに関する国際的な枠組み。
- https://www.un.org/techenvoy/sites/www.un.org.techenvoy/files/Global_Digital_Compact_Rev_1.pdf
GDCの第1版は、2024年4月1日に公開された初期草案に各国政府、及び各ステークホルダーから寄せられたコメントを反映して国連がまとめたもので、JPRSも初期草案に対し共同でコメントを提出していました[*3]。今回の声明は第1版に対する、更なる意見表明となります。
- JPRSが国連グローバル・デジタル・コンパクトの初期草案に対する共同声明を技術コミュニティメンバーと発表
https://jprs.co.jp/topics/2024/240426.html
今回の共同声明の骨子は以下の通りです。
第1版において、以下の改善がなされたことを歓迎する。
- WSISで提起された構造を基本とする
- 複数のフォーラムやイニシアティブ間での重複活動を避ける
- インターネットガバナンスに関し
- 全ステークホルダーの参加を必要とする
- 共通用語となっている用語や言い回しを使う
- インターネット関連の公共政策に関してはIGFで議論を行うことが重要である
- IGFにかけるリソースを増やす
- IGF年次会合での政策関連会議群を国家のコミットやアクションにつなげる
- WSISのコアプロセスとして生まれたIGFの役割を強化することが重要である
共同声明の原文
A Technical Community Coalition for Multistakeholderism Statement to the GDC Rev1 Meeting Tuesday 21 May 2024 at 10am Eastern Time (New York) Good morning Chair, co-facilitators, all I am speaking on behalf of a group of aligned members of the technical community with a long history of involvement in multistakeholder Internet governance (named below). We offer our thanks to the co-facilitators and other drafters of the Rev.1 version of the Global Digital Compact zero draft. There are several improvements we welcome:
We suggest further strengthening the role of the Internet Governance Forum in follow up and review - as a core process arising from WSIS, the IGF and its diverse community can do more than "amplify" the Compact's work. The WSIS+20 review allows for such an enhanced role to be developed over the next eighteen months. Thank you for your attention. List of organisations signing on:
Asia Pacific Network Information Centre
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