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プレスリリース

2020年8月31日発表
報道関係者各位
WIDEプロジェクト
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
APNIC

M-Rootの拠点展開に向けた新たな協力関係の構築に合意

WIDEプロジェクト、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)及びAPNICは、アジア太平洋地域内外のM-Root DNSサービスの拡充に協力して取り組んで行くことを合意し、覚書を締結しました。

WIDEプロジェクトは、アジアを拠点とする唯一のルートサーバ運用組織(RSO)であり、世界に12あるRSOの一員として、M-Rootを1997年から運用しています。現在、M-Rootは、日本、韓国、フランス、米国に設置される九つの拠点で運用を行っています。

JPRSは、WIDEプロジェクトと共に、2005年からM-Rootの運用及び拠点展開を実施しています。JPRSは、RSOの役割を担うことにより、ルートDNSとJP DNS双方の優れた利用者環境をインターネットコミュニティに提供しています。

APNICは、2000年からアジア太平洋地域におけるルートサーバの拠点展開を支援してきました。これまでに、F-Root、I-Root、K-Root を含む5系列のルートサーバにおける32拠点の展開を支援しており、今回の合意により、今後M-Rootの拠点展開についても支援することになります。また、APNICは、自らの会員に対し、DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)をサポートする逆引きDNSの重要な基盤も運用しています。

WIDEプロジェクト、JPRS、APNICの協力により、アジア太平洋地域におけるM-Rootのサービス拠点が大きく増加し、当該地域のISPや利用者にとってDNSの到達性、障害回復力、応答時間が改善します。DNSの問い合わせは最寄りの拠点で処理されますので、ルートサーバの増加によって利用者の場所によらず、DNSパフォーマンスが向上します。

本覚書に基づいて新たに設置されるM-Rootのサービス拠点は、サービスが十分でない地域、並びにインターネット接続の主要拠点、多様なIPトランジットを提供する拠点やキャリア中立なIXP(インターネット相互接続点)などを優先的に候補とする予定です。

新たに設置される最初の拠点は、オーストラリアのブリスベンにあるAPNICの設備とし、2020年末までにサービスを開始する予定です。

WIDEプロジェクト
URL: http://www.wide.ad.jp/
WIDE(Widely Integrated Distributed Environment)は、インターネット関連技術の実践的な研究開発を行う研究コンソーシアムで1988年に活動を開始し、数多くの組織と幅広い分野で共同研究を行い、インターネットの発展に寄与しています。

株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
URL: https://jprs.co.jp/
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は、2000年12月26日に設立され、JPドメイン名の登録・管理サービスを提供しており、現在約160万件のJPドメイン名を管理しています。JPRSはネットワークの基盤を支える企業として、インターネットの発展に寄与し、人と社会の豊かな未来を築くことに貢献することを企業理念として活動しています。

APNIC
URL: https://www.apnic.net
APNIC(Asia Pacific Network Information Centre)は、会員ベースのオープンな非営利組織です。その主な役割は、アジア太平洋地域の56の国・地域にインターネット番号資源を配布し、管理することです。番号資源は、インターネットを運用可能とし成長させる基礎的な要素です。APNICは、地域における基本技術スキルの獲得を支援し、インターネットインフラの開発を支援し、洞察に満ちた研究を行い、インターネットでの協調とガバナンスにおけるマルチステークホルダーモデルに積極的に参加しています。APNICはグローバルでオープンな安定かつ安全なインターネットに対する貢献の一部としてこれら活動を行っています。


お問い合わせ先

WIDEプロジェクト
press@wide.ad.jp

株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
press@jprs.co.jp

APNIC
pr@apnic.net

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