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JPNICとのJPドメイン名登録管理業務移管契約に関する覚書の締結について
JPRSは、2013年3月13日(水)、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)との間で、「JPドメイン名登録管理業務移管契約に関する覚書(以下、本覚書)」を締結いたしました。
JPRSは、2002年4月にJPNICからJPドメイン名の登録管理業務の移管を受けるに際し、JPNICとの間で「JPドメイン名登録管理業務移管契約(以下、移管契約)」を締結しました。そして、以来約11年間にわたり、移管契約に定めるJPドメイン名レジストリとしての責任を果たしてきました。
JPNICは、この移管契約に則り、これまでもJPRSの責任事項に関する実績を評価してきましたが、本覚書は、JPNICがこれをより客観的に評価することができるよう、JPRSからJPNICへ報告する事項を定めたものです。
■覚書締結の背景、経緯JPRSは、2002年4月にJPNICからJPドメイン名の登録管理業務の移管を受けるに際し、JPNICとの間で「JPドメイン名登録管理業務移管契約(以下、移管契約)」を締結しました。
この移管契約は、業務移管のプロセスを定めるだけでなく、JPRSの業務が日本及び全世界のインターネットコミュニティの健全な発展に寄与するために、JPドメイン名諮問委員会の設置やレジストリデータのエスクロー(預託)を行うことなど、JPドメイン名レジストリとしてJPRSが果たすべき責任事項が定められています。
以来、JPRSは約11年間にわたり、移管契約に定めるJPドメイン名レジストリとしての責任を果たし、安定的・継続的にJPドメイン名登録管理業務を遂行してきました。
また、移管契約には、JPRSが責任事項に違反していないか、財務的に継続不能な状態に陥っていないかを確認することが、JPNICの役割であることが定められています。移管契約に基づき、JPNICはこれまでもJPRSの責任事項に関する実績の評価をしてきました。JPNICでは、この評価の客観性をさらに高めることを目的とした検討が行われました。
この検討の結果、JPNICは、移管契約に定めるJPRSの責任事項に関する実績を評価するための「JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条で規定されるJPRSの責任事項に関する実績評価基準」を策定し、これに基づいて評価、理事会への答申を行う「JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条に関する有識者評価委員会」を2013年3月1日付で設置しました。
また、JPNICからJPRSに対して、評価を行うために必要な、JPRSからJPNICへの報告に関する協議の申し入れがあり、JPRSとしてもこの趣旨に同意し、協議の結果として本覚書の締結を行うこととなりました。
■覚書締結の目的、意義先にも述べたとおり、本覚書は、移管契約で定められているJPRSの責任事項に対する違反の有無とJPRSの財務状態に関して、JPNICでの判断に資するよう、JPRSからJPNICに報告すべき事項を定めるために締結されました。
JPRSがこれまで果たしてきた、移管契約に定めるJPドメイン名のレジストリとしての責任は、これからも変わるものではありません。しかし、JPNICにおける新しい評価の基準と、本覚書による報告によって、それがより客観的に評価されることが期待されます。
JPRSは、今後もJPドメイン名レジストリとしての責任を果たしていくことはもちろんのこと、日本と世界のインターネットコミュニティの健全な発展に寄与するための活動を進めてまいります。
■参考URL
- JPドメイン名登録管理業務移管契約に関する覚書
http://jprs.co.jp/doc/redelegation/mou_201303.html - JPドメイン名登録管理業務移管契約
http://jprs.co.jp/doc/redelegation/transfer_j.html - JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条で規定されるJPRSの責任事項に関する実績評価基準(JPNIC)
http://www.nic.ad.jp/ja/profile/com/kijun.pdf - JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条に関する有識者評価委員会規程(JPNIC)
http://www.nic.ad.jp/ja/profile/com/kitei.pdf - 移管契約第13条検討委員会(JPNIC)
http://www.nic.ad.jp/ja/profile/com/2011.html#id000201 - JPドメイン名登録管理業務移管契約第13条に関する有識者評価委員会(JPNIC)
http://www.nic.ad.jp/ja/profile/com/experts.html