プレスリリース
2005年8月4日発表
報道関係者各位
JPRSがDNSサーバの不適切な管理による危険性解消のための取り組みを開始
- 該当する登録者への連絡など、実態調査・情報提供などを実施 -
JPドメイン名の登録管理及びドメインネームシステム(DNS)の運用を行う、株式会社日本レジストリサービス(略称JPRS、住所:東京都千代田区、代表取締役社長 東田幸樹)は、本日、DNSサーバの不適切な管理が引き起こす危険性を解消するために、レジストリとして積極的な取り組みを開始することを発表しました。具体的には、本日付けでJPRSの取り組み方針を文書に纏めて公開すると共に、ドメイン名登録者、DNSサーバ管理者を対象に、本件に関する情報提供・注意喚起などを継続的に実施していきます。取り組みの端緒として、まずは、不適切なDNSサーバ設定の調査を行い、該当する登録者の方々への連絡を来週より開始します。
今回の取り組みは、DNSサーバとして使用されていたホスト名が、ドメイン名の廃止によって存在しなくなった後もDNSサーバとしてレジストリに登録したままであるなどにより、DNSサーバが属するドメイン名の管理権限を第三者が取得し、本来のサイトと異なるサイトに誘導できる危険性を解消するためのものです。本件に関してJPRSは既に、2005年6月29日に注意喚起を行っていますが、本件がインターネット全体の健全性の確保にとって重要かつ緊急な問題であるとの認識に基づき、この度、JPドメイン名のレジストリとして、インターネット利用者の方々、ドメイン名登録者の方々、DNSサーバ管理者の方々、インターネット関連組織の方々とともに、危険性解消のための取り組みを継続的に実施していきたいと考えたものです。
その一環として、まずは、不適切なDNSサーバ設定について調査を行い、該当する登録者や指定事業者の方々に対し、当該DNSサーバの登録削除など、適切なDNSサーバ運用のためのお願いを行うことにしたものです。
JPRSは、今後もJPドメイン名のレジストリとして、その公益性に鑑み、広くインターネットコミュニティ、社会のニーズに応えるべく、より利用しやすく価値の高いJPドメイン名環境の整備に努めてまいります。
■株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
http://jprs.co.jp/
http://日本レジストリサービス.jp/
JPドメイン名の登録・管理、およびドメインネームシステム(DNS)の運用を行う会社として2000年12月26日に設立。JPRSはネットワークの基盤を支える企業として、インターネットの発展に寄与し、人と社会の豊かな未来を築くことに貢献することを企業理念として活動しています。
■用語解説 「DNSサーバ」とは
インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させるDNSサーバは全世界のDNSサーバが協調して動作する分散型データベースです。
個々のDNSサーバは自分が管理するネットワークのドメイン名とIPアドレスの管理を行っており、その管理権限は上位のドメイン名のDNSサーバより権限委任をされています。
DNSサーバの管理者はそのサーバを適切に管理・運用する権限と責任を有しており、個々のDNSサーバの適切な管理・運用がインターネット全体の健全性の向上につながります。
■参考URL
- DNSサーバの不適切な管理による危険性解消のための取り組みについて
http://jprs.jp/info/notice/problematic_ns.html - DNSの健全な運用のために
http://jprs.jp/tech/dnsqc/ - ドメイン名の運用管理に関する注意喚起(総務省)
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/domain/050630.html - ドメイン名の登録と DNS サーバの設定に関する注意喚起(独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA))
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/20050627_dns.html
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)社長室広報
TEL:03-5215-8451 FAX:03-5215-8452
e-mail: press@jprs.co.jp
http://jprs.co.jp/
http://日本レジストリサービス.jp/
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