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委員会資料

第28回JPドメイン名諮問委員会議事録


株式会社日本レジストリサービス 第28回JPドメイン名諮問委員会 議事録


1. 日 時: 2009年5月28日(木) 14:30 ~ 16:00


2. 場 所: 株式会社日本レジストリサービス内 会議室
東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館13F


3. 出 席 者: 後藤滋樹 委員長
遠藤紘一 委員
高瀬哲哉 委員
林一司 委員


4. 同 席 者: 堀田博文 (JPRS 取締役)
濱川渡 (JPRS 取締役)
松丸真紀子(JPRS 事務局)
米谷嘉朗 (JPRS 事務局)
江原誠 (JPRS 事務局)

5. 次 第:

1. 開会
2. 議題
(1) 第5期JPドメイン名諮問会 委員長および副委員長の選任
(2) 答申書「第5期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法について」
(JPRS-ADVRPT-2008002)への対応について
(3) JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況に関するご説明
(4) その他
3. 閉会


6. 資 料:

資料1 JPドメイン名諮問委員会 委員一覧
資料2 JPドメイン名諮問委員会の答申JPRS-ADVRPT-2008002への対応
資料3 JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況について

参考資料1 諮問書JPRS-ADV-2008001
参考資料2 答申書JPRS-ADVRPT-2008001
参考資料3 諮問書JPRS-ADV-2008002
参考資料4 答申書JPRS-ADVRPT-2008002


7.議 事:(◎は委員長、○は委員、●はJPRS取締役および事務局の発言)

<開 会>

《開会の挨拶》

《出席状況の報告》

●出席状況のご報告の前に第5期委員の選任の経過についてご報告申し上げる。

昨年の2008年12月8日に「第5期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法につい
て」の諮問書を提出し、12月26日に、6つの団体、分野から各1名の委員を選任
するとの答申をいただいた。そして、3月9日開催の第27回の委員会において、
「第5期委員推薦書」をご提示いただいた。

これを受け、JPRSにおいては、3月13日に取締役会を開催し、本答申および第5期
委員推薦書に基づき、第5期委員6名の任命を決議した。その後、6名の委員の皆
様からも、就任へのご承諾を頂いたので、本日、第5期委員会の第1回目として、
「第28回JPドメイン名諮問委員会」を開催させていただいた次第である。以上、
第5期委員の選任につき、その手続きと経過につきご報告させていただいた。

本日の委員会には、遠藤紘一委員、後藤滋樹委員、高瀬哲哉委員、林一司委員、
以上4名のご出席を頂いている。従って、JPドメイン名諮問委員会規則第13条に
規定されている、開催に必要な定足数の「全委員の過半数」を満たしていること
報告する。
松本恒雄委員、唯根妙子委員については、本日、ご都合によりご欠席の旨、予め
ご連絡をいただいている。

本日、JPRSからは堀田博文、濱川渡、松丸真紀子、米谷嘉朗、江原誠が同席する。


<議題(1) 第5期JPドメイン名諮問会 委員長および副委員長の選任>

●諮問委員会規則第7条に従い、委員の皆様方にて互選となっているのでご意見
をいただきたい。

○後藤委員にお願いしたい。

●他にご異議がないようなので、引き続き、後藤委員に本委員会の委員長をお願
いしたいが、後藤委員にてお引き受けいただけるか。

○了承した。

●それでは、次いで副委員長の選出をお願いしたい。

○松本委員にお願いしたい。

●他にご異議がないようなので、松本委員に副委員長をお願いしたい。松本委員
は本日欠席のため、事務局から後日確認させていただく。
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※事務局から松本委員に確認し、2009年5月29日に副委員長就
任の了承を得た。
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それでは、委員長、副委員長の選出に関する議事を終了する。ここからの議事の
進行を後藤委員長にお願いしたい。

<議題(2) 答申書「第5期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法について」
(JPRS-ADVRPT-2008002)への対応について>

◎「第5期JPドメイン名諮問委員会委員について」は、委員会の冒頭で、先ほど
JPRSより経過と対応をご報告いただいたので、ここでは割愛させていただく。

<議題(3) JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況に関するご説明>

◎「JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況」について、JPRSよりご説
明いただきたい。この議題は、2009年度の諮問委員会を開催していく上での基礎
となる部分である。JPRSよりご説明をお願いしたい。

●今年の諮問事項を決めさせていただく前に、JPドメイン名も含めたレジストリ
の状況やドメイン名に関連する動向などについてご紹介したい。委員の皆様から
忌憚ないご意見や追加の検討課題などあれば提起いただきたい。次回の諮問委員
会は例年であれば8月であり本日の議論の状況に基づいて諮問書を提出させてい
ただく。具体的な検討課題は事務局から説明する。

[事務局より資料について説明]
- 資料3 JPドメイン名の概況とドメイン名を取り巻く状況について

○資料3の31ページに「.日本」と「.jp」の登録者を同一に限らないとあるが、
インターネット基盤委員会ではこのような意見が強いのか。登録者を同一にした
方がシンプルで安全なのではないか。

●当該委員会の委員ではないため、議論の経緯の詳細についてはわからない。

○他の国でも登録者を同一にする方向なのか。

●聞く限りでは、ccTLDを登録するとIDN ccTLDも登録される国もあれば、全くの
別空間にする国もあるようだ。インドなどでは、複数の文化・公用語があること
から、別空間にするということがあるようだ。

○資料3の31ページに、「.日本」導入後一定期間は「.jp」登録者を優先登録と
あるが、どういう意味か。

●「.jp」を登録している人は、一定期間の間に「.日本」を登録したいと申し出
れば登録できるというものである。

○資料3の31ページにある管理運営事業者とはレジストリのことか。また、レジ
ストリは1つのTLDに対して1つであり、複数の組織が「.日本」のレジストリにな
りたいと言った場合は、その中から選定委員会がレジストリを選ぶということか。

●そうである。

○登録希望者が、「.jp」と「.日本」を同時に登録したいと言えば同時に登録さ
れるのが普通ではないか。その場合、「.jp」と「.日本」のレジストリが別々で
はレジストラは困るのではないか。

○「.jp」と「.日本」を全くの別空間にするモデルだとそれを保障するサービス
は難しいだろう。

○レジストラの問題ではないか。現状、文字列が空いていれば、複数のTLDの文
字列を同時に登録するサービスはある。

◎「.jp」と「.日本」においては、完全に分離すると混乱する恐れがあるので、
実際に行う際には綿密に設計する必要があると思う。

○JPRSはDNSSECをいつ頃導入する予定か。

●技術的な準備は2007年頃から初めており、1年後にはサービスできるような体
制に入りたい。状況によっては諮問委員会にご意見を伺いつつ、スペックを決め
ていくことを考えている。

○DNSSECを導入するにあたっては、ユーザ側の環境で注意することがあるか。

●ユーザ側でDNS応答を検証するためには、ISPがDNSSECに対応する必要がある。
レジストリやレジストラがDNSSECを導入しただけでは、系としてセキュリティが
上がったことにはならない。

○企業などは自分でDNSを設定することも多いため、ISPが対応したからといって
全てをカバーできるわけではない。

○EV証明書ではアドレスバーの色が変化することで使われていることがわかるが、
DNSSECが使われていることはユーザにはわからないのではないか。

●その通りである。アプリケーション側でDNSSECに対応しているかどうかわかる
ようにすることがDNSSECを普及させていくための一助になると考えている。

○DNSSECの対応にコストがかかる場合、最終的に誰が負担するのかという問題に
なる。ユーザからすれば、負担に見合うものが無ければ、納得しない。

●サーバの増強などが必要になると思う。試験サービスを行い、どのくらい増強
しなければいけないか調べながら進めていくことになると考えている。そのコス
トは、最終的にはユーザが負担することになると思うので、ユーザにとって意味
があるサービスを考えていきたい。

◎サーバの能力など上がっていると思うが、DNSSECに対応できる状態になってき
ているのか。

●以前はハードウェアの能力が足りず、署名や検証を行うだけで相当能力が割か
れていたが、現在は性能が上がり、署名や検証にそれほど時間がかからないよう
になった。ネットワークの帯域も増え、DNSSECを世の中に普及させるための環境
が整ってきた。

◎資料3の12ページで特徴的なところはあるか。

●.cnが1元キャンペーンを行い登録数を伸ばしたが、キャンペーン終了後、登録
数が減り始めていると聞いている。

◎ドメイン名数とホスト数は必ずしも一致しないのか。

●ドメイン名を登録しておいて使わないという状況が減ってきている。昔は登録
だけして使わないことがあったが、最近はパーキング業者にドメイン名を預け、
少しでも広告の利益で費用を回収しようという動きになってきている。ドメイン
名数とホスト数は一致しないが、ネームサーバが設定されているドメイン名が多
くなってきていると思う。

◎登録されているドメイン名が比較的使われているということか。

●登録したい人が登録して使っているかどうかは別として、何らかの使われ方を
している場合が多いと思う。

◎.euも増えてきているのか。

●増えている。.euのドメイン名を登録しつつ、自国のccTLDドメイン名も登録す
るという登録者が多いようである。

○CO.JPドメイン名の申請手続き即時処理サービスの反応はどうか。

●サービス導入後、CO.JPの新規登録数が増えている傾向がみられる。

○直接エンドユーザに売る場合と販売店を通して売る場合がある。エンドユーザ
の反応は直接売っていればわかるが、販売店を通すと、それがわからなくなる場
合がある。エンドユーザがどう思っているかを掴むことは重要なことである。

●結果的に新規登録数が増えているので、サービスとしては良かったと思うが、
その増え方で十分かということはわからない。また、指定事業者の手間は減って
いるが、それでエンドユーザが喜んでくれているかどうかについても把握できて
いない。

◎最近、DNSの障害事例はあまりないのか。

●2008年にDNSのキャッシュポイズニングを効率的に行う攻撃であるカミンスキー
・アタックやConfickerと呼ばれるウイルスが大きく騒がれたが、障害には至っ
ていない。

◎DNSの障害が発生して困ったという話はあまり聞かない。

●唯根委員に事務局より本日の議案について事前にご説明に上がった際、サービ
スにおいて、JPRSが安心・安全のために行っていることを一般にわかるように伝
え、安心なインターネットを使っているということをわかってもらうようにする
こともJPRSの仕事であるというコメントをいただいている。

<議題(4) その他>

○PowerPointの資料は、資源の節約のために、両面印刷・2アップで印刷してほ
しい。

●次回より、そうさせていただく。

《今後の予定について》

◎次回の諮問委員会の開催については、第29回を2009年8月に予定している。
具体的な日程については、事務局からご相談させていただきたい。

《閉会》

◎以上をもって、第28回諮問委員会を閉会とする。

<閉会>

以上

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