本ドキュメントが解説する、idnkitとはどのようなソフトウェアなのか、 簡単に概要を記します。
idnkitバージョン2は、アプリケーションがIDNA2008を取り扱う上で必要と なるAPIをまとめたライブラリと、そのライブラリを利用したコマンド形式の ツールから構成されます。
idnkitのライブラリには、IDNA2008で規定されている機能に加え、いくつかの 独自機能を実装しています。
idnkitバージョン2は、次のものから構成されています。
アプリケーションを国際化ドメイン名に対応させるために必要な、 エンコーディングの変換 (Unicode⇔Punycode) を実装したライブラリです。 後述するidnconv2, idncmp, idncheckコマンドは,、すべてこのライブラリ を使用しています。
idnkitライブラリを用いたアプリケーションの開発について、詳しくは 「idnkitライブラリのAPI」 をご覧ください。
idnkitライブラリの軽量版です。
idnkitライブラリではローカルエンコーディングとUnicodeとの間の
変換処理に、iconv()
という関数を使用しています。
idnkitliteライブラリはiconv()
を使用しない代わりに、
この変換機能を省いてあります。
コマンド行から実行することを想定したツールで、Punycodeと
ローカルエンコーディングとの間の変換を行います。
DNSサーバの設定ファイル (BIND 9のnamed.conf
やNSDの
nsd.conf
) やゾーンファイルを変換することも可能です。
idnconv2コマンドの使用方法について、詳しくは 「idnconv2コマンドの使用方法」を ご覧ください。
これも、コマンド行から実行することを想定したツールです。 2つの国際化ドメイン名を引数として受け取り、それぞれをPunycodeへ 変換した結果が一致するかどうか比較します。 詳しくは「idncmpコマンドの使用方法」 をご覧ください。
これもコマンド行から実行することを想定したツールで、引数として 受け取った国際化ドメイン名が正しいかどうか検証します。 詳しくは「idncheckコマンドの使用方法」を ご覧ください。